流山の親の家、価値があるうちに比較したい人へ
まず確認したいこと
急いで売る必要はありません。選べるうちに比較の材料をそろえましょう。
流山市に親の家・実家がある方へ。空き家率9.6%と低い流山でも、親の家の選択肢は時間とともに変わります。売る・貸す・管理・保留を選べるうちに比較するための3つの確認を、公的データとあわせて整理しました。
著者・編集
親の家これから相談室 編集部
確認
株式会社ホームセレクション(親の家・空き家相談窓口)
更新日
2026年6月15日
読了目安
約13分

まず確認すること
今の名義が誰になっているか
家族の中で誰が関わるか
片付け・管理・相続のどれが先か
つくばエクスプレスの駅を降りると、新しい商業施設と、ベビーカーを押す若い家族のにぎわいが目に入ります。
そこからバスや車で少し走ると、親の家がある昔ながらの住宅地に着き、街の空気が静かに変わるのを感じる。
流山に実家がある方から、そんな帰省の風景をよく伺います。
「流山は人気の街だから、いざとなれば何とかなる」。
そう思いながらも、その「いざ」がいつなのか、誰も決めていないまま数年が過ぎていないでしょうか。
この記事は、流山市に親の家・実家があり、今すぐ困ってはいないけれど、心のどこかで気になっている方に向けて書いています。
読み終わる頃には、いま何を確認しておくべきか、何は決めなくていいのか、家族に話す前にそろえる材料は何か、が見えるはずです。
この記事の結論
流山の親の家は、急いで売る必要がある状態ではありません。
ただし、「人気の街だから大丈夫」と「親の家をいつでも動かせる」は、別の話です。
家の選択肢は、親の年齢、家の傷み、名義や相続の状況によって、時間とともに少しずつ変わっていきます。
だからこそ、困ってから慌てて決めるのではなく、選択肢が残っているうちに、売る・貸す・管理・保留を並べて比較しておくことに意味があります。
比較するといっても、いきなり査定や売却の話ではありません。
まずは、親の家の現在地を整理するところからで大丈夫です。

「まだ困っていない」流山の親の家ほど、話が止まりやすい理由
親の家の相談では、雨漏りや相続発生など、目に見える問題が起きてから動き出す方が多くいらっしゃいます。
一方で、流山のように住宅地としての評価が高い地域では、逆の止まり方をよく見かけます。
「困っていないから、考えなくていい」という止まり方です。
街に活気があるため、空き家や実家の問題が自分ごとに感じられにくいのです。
けれど、親の家の論点は、街のにぎわいとは別のところで静かに進みます。
親の年齢は毎年上がり、家は毎年古くなり、名義や相続の関係者は時間とともに増えることがあります。
「まだ大丈夫」のあいだは、売る・貸す・管理・保留のどれも選べる状態です。
問題が起きてからの相談は、選択肢が減った状態での相談になりやすい。
これが、「まだ困っていない」うちに一度整理しておく価値がある理由です。
実際の相談でも、こんなケースがありました。
東葛エリアのご相談者で、家の名義が何十年も前に亡くなった祖父母の代のままになっていて、いざ確認してみると、法律上の関係者が想像以上に増えていたという例です。
ご本人は「困ったことは何も起きていなかった」とおっしゃっていました。
起きていなかったからこそ、名義の確認が後回しになり、関係者が静かに増えていったのです。
早く確認していれば防げたことと、確認しても変わらなかったことを切り分けるためにも、「困る前の確認」には意味があります。
離れて暮らしている場合の考え方は、遠方の実家を管理しきれないときの判断順でも詳しく整理しています。
流山の住まいデータを正しく読む
空き家率は低い。それでも空き家は増えている
まず、数字を確認しておきましょう。
全国の空き家は約900万2千戸、空き家率は13.8%で、いずれも過去最多を更新しました(参照元: 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」、2026年6月11日確認)。
千葉県の空き家は39万4,100戸で、前回調査(2018年)から3.0%増えています(参照元: 千葉県統計課「令和5年住宅・土地統計調査千葉県確報集計結果の概要」、2026年6月11日確認)。
注目したいのは、「その他の空き家」と呼ばれる区分です。
その他の空き家とは、賃貸用・売却用・別荘などの目的が決まった空き家を除いた、使い道が定まっていない空き家のことを指します。
親が亡くなったあと、あるいは施設に入ったあと、誰も住まないまま置かれている実家の多くが、この区分に入ります。
千葉県のその他の空き家は15万8,500戸で、前回から9.8%増と、空き家全体より速いペースで増えています。
使い道が決まらないまま置かれている家が、県内で増え続けているということです。
区分 | 空き家率 | 調査年 |
|---|---|---|
全国 | 13.8% | 2023年 |
千葉県 | 12.3% | 2023年 |
流山市 | 9.6% | 2023年 |
出典: 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」および千葉県統計課「同調査千葉県版」(2026年6月11日確認)
流山市の空き家率は9.6%と、全国や千葉県平均より低い水準です。
市が令和4年12月に策定した空家等対策計画でも、流山市の空き家の割合は全国・千葉県より低い一方、空き家の数自体は増加傾向にあり、高齢化の進行とともにさらに増えることが見込まれる、と整理されています(参照元: 流山市「流山市空家等対策計画」(令和4年12月)、2026年6月11日確認)。
同計画の実態調査では、管理が適切とはいえない戸建ての空家が市内で357件確認されています。
空き家率が低い街でも、個別に見れば、管理が行き届かなくなった家は確かに存在するということです。
なお、市の計画が引用する統計は調査年次が古い場合があるため、この記事では数字ごとに年次を明記しています。
人気の街と、個別の家は別
流山市は、この10年間で常住人口が約4.2万人増えた、人口増加が続く街です(参照元: 流山市「人口増加中」、2026年6月11日確認)。
とくに35〜39歳の子育て世代が増えており、つくばエクスプレス沿線の新しい市街地には住宅需要が集まっています。
ただ、ここで一度立ち止まって考えたいことがあります。
増えているのは「新しい市街地の、新しい暮らしを求める世帯」であって、市内のどの家にも同じように需要があるわけではない、ということです。
同じ流山市内でも、駅からの距離、道路の幅、土地の形、家の築年数によって、その家の選択肢は大きく変わります。
江戸川沿いの昔ながらの住宅地と、おおたかの森周辺の新市街地では、家を引き継ぐ世代の動きも異なります。
「流山だから大丈夫」とひとくくりにせず、親の家そのものの条件を見ることが、比較の出発点になります。
市の窓口と民間相談の役割分担
流山市では、建築住宅課が空家に関する相談窓口となっており、周辺に悪影響を及ぼす管理不全の空家については、空家法や条例に基づく情報提供・指導・助言などを行っています(参照元: 流山市「近隣の空家でお困りの方へ」、2026年6月11日確認)。
市の窓口は、すでに空家になって周囲に影響が出ている段階での対応が中心です。
一方、「まだ空き家になっていない」「親が住んでいる」「売るかどうか決めていない」という段階の整理は、行政の守備範囲の手前にあります。
この段階の相談こそ、私たちのような民間の相談窓口が役に立てる領域です。

まず確認したい3つのこと
流山の親の家について、最初に確認しておきたいのは次の3つです。
1. 家のあるエリアの性格
親の家が、つくばエクスプレス沿線の新しい市街地に近いのか、昔ながらの住宅地にあるのかを、まず把握します。
駅までの距離、前面道路の幅、周囲の世帯の世代構成で、売る・貸すの現実性は変わります。
正確な査定は不要です。
「歩いて駅まで何分か」「前の道は車がすれ違えるか」を思い出せれば、最初の整理には十分です。
2. これから10年で、家と親に起きること
家の築年数と、親の年齢を並べてみてください。
10年後、家は築何年になり、親は何歳になっているでしょうか。
外壁や屋根の修繕時期、親の住み替えや介護の可能性など、確定していなくても「起こりうること」を書き出しておくと、判断の時間軸が見えてきます。
3. 家の判断に、誰が関わるか
名義は誰か、相続が起きたら関係者は何人になるか、家族の中で誰がこの家のことを考えているか。
この「関わる人の地図」を先に描いておくと、あとで話がこじれにくくなります。
誰かを説得するためではなく、全員が同じ情報を見られるようにするための確認です。
いま決めなくていいこと
逆に、この段階で決めなくていいこともはっきりさせておきましょう。
- 売るかどうか、いつ売るか
- 親に住み替えをすすめるかどうか
- 査定を依頼するかどうか
- 家族全員の結論をそろえること
- リフォームや解体をするかどうか
これらは、状況の整理が終わったあとに、材料を見ながら考えればよいことです。
とくに「親に住み替えをすすめるかどうか」は、急いで答えを出すと家族の関係そのものに影響します。
親がいま元気に暮らしているなら、その暮らしを変える話と、家の将来を整理する話は、切り離して考えて構いません。
査定についても同じです。
査定は「売る方向に進む行為」に見えるため、家族に話す前に依頼すると、あとで誤解のもとになることがあります。
金額を知ること自体が目的なら、状況整理のなかで相場観をつかむだけでも十分です。
順番としては、「確認」が先で、「決断」はずっとあとで構いません。
確認だけして、保留する。
それも立派な前進です。
売る・貸す・管理・保留を「時間」と一緒に比較する
親の家の選択肢は、売る・貸す・管理・保留の4つを並べて考えるのが基本です。
4つの選択肢の基本的な考え方は、親の家を売るか残すか迷ったときの考え方で詳しく整理しています。
この記事では流山の「まだ困っていない」段階に合わせて、それぞれの選択肢が時間とともにどう変わりやすいかを並べてみます。
選択肢 | いま整理しておくと | 先送りすると起きやすいこと |
|---|---|---|
売る | 家の条件と相場観を冷静に確認できる | 修繕や片付けに追われ、急いだ条件で判断しがちになる |
貸す | 賃貸に向く家か、改修費がどの程度かを見積もれる | 傷みが進み、貸せる状態に戻す費用が膨らむことがある |
管理 | 誰が・どの頻度で・いくらかけるかを決められる | 特定の家族に負担が偏り、不公平感が残る |
保留 | 「いつ・何が起きたら再検討するか」を決めた保留にできる | 期限のない先送りになり、関係者だけが増えていく |
大切なのは、どの選択肢が正解かを今決めることではありません。
「決めた保留」と「ただの先送り」は、見た目は同じでも中身がまったく違う、ということです。
たとえば、「親が80歳になったら一度家族で話す」「次の外壁修繕の見積もりが出たタイミングで再検討する」のように、きっかけをあらかじめ決めておく。
これだけで、保留は「選んだ結果」になります。
逆に、きっかけを決めない保留は、誰も決めていないまま時間だけが過ぎる状態です。
再検討のきっかけを決めておけば、保留は立派な選択肢になります。
また、「貸す」を検討する場合はひとつ注意があります。
住宅需要がある街でも、借り手がつくのは「貸せる状態に整えられた家」です。
築年数の経った家を貸せる状態にするには、改修の費用と手間がかかることが多く、その負担を誰が持つのかも家族で確認が必要になります。
「人気の街だから貸せばいい」と決めてかかる前に、改修の要否と費用感を先に確認しておくと、判断を間違えにくくなります。

相続・名義・制度は「期限」だけ知っておく
制度の細かい議論に入る必要はありませんが、期限のある制度だけは、頭の片隅に置いておくと安心です。
相続登記は2024年4月1日から義務化されており、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の登記申請が必要で、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象になる場合があります(参照元: 法務省「相続登記の申請義務化について」、2026年6月11日確認)。
2024年4月より前に発生した過去の相続も対象で、こちらは2027年3月31日までが申請の期限とされています。
また、相続した空き家を売却する場合の譲渡所得の3,000万円特別控除(いわゆる空き家特例)は、昭和56年5月31日以前に建築された家屋などの要件を満たす場合に、2027年12月31日までの売却に適用されます(参照元: 国税庁タックスアンサーNo.3306「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」、2026年6月11日確認)。
相続人が3人以上の場合は控除額が2,000万円になる、売却代金が1億円以下であることなどの細かな要件もあります。
ただし、これらの制度が実際に使えるかどうかは、家屋の建築時期や利用状況など個別の条件によって変わります。
適用の可否は必ず税理士や司法書士など専門家に確認してください。
この記事でお伝えしたいのは、「制度には期限があるものがある」という事実だけです。
相続前の段階でできる確認は、相続前に親の家のことで確認しておきたいことにまとめています。
家族に共有するなら、この3点だけ
整理した内容を家族に話すとき、最初からすべてを共有する必要はありません。
次の3点だけ伝われば、話し合いは十分前に進みます。
- 流山の実家は、いま急いで売らなければいけない状態ではないこと
- ただ、選択肢は時間とともに変わるので、選べるうちに比較しておきたいこと
- 結論を出す場ではなく、同じ材料を見るところから始めたいこと
「売る話」として切り出すと、家族は身構えます。
「比較の材料をそろえたい」という伝え方なら、親にも兄弟にも受け取りやすくなります。
親への切り出し方に迷う場合は、実家の話を親に切り出せない人へも参考にしてください。
このような状態でも相談できます
私たちの窓口には、「こんな段階で相談していいのか」という声が多く届きます。
次のような状態のままで大丈夫です。
- 親がまだ元気に住んでいる
- 売るかどうかまったく決めていない
- 片付けには一切手を付けていない
- 相続はまだ起きていない
- 家族にはまだ何も話していない
- 家の正確な状態がわからない
売却前提の相談ではないので、査定や売り込みから始まることはありません。
いまの状況を整理して、「先に確認すべきこと」と「まだ放っておいていいこと」を仕分けするところまでで、いったん終えて構いません。
相談前チェックリスト
相談を考えるとき、次の項目をメモしておくと話が早く進みます。
- 親の家の所在地(流山市内のどのあたりか)
- 駅までのおおよその距離と、前面道路の様子
- 家の築年数(だいたいで可)
- 親の年齢と、いまの住まい方
- 名義人が誰か(わからなければ「不明」でOK)
- 家族の中で、この家のことを話したことがある人
- 気になっている選択肢(売る・貸す・管理・保留のどれか)
すべて埋まらなくても問題ありません。
「わからない項目がどれか」が分かること自体が、大きな前進です。
まとめ|選べるうちに、比較する
流山は、人口が増え続けている数少ない街のひとつです。
それでも、親の家の選択肢は、街の人気とは別の時計で動いています。
困ってから慌てて決めるのではなく、まだ困っていない今のうちに、売る・貸す・管理・保留を並べて見ておく。
それが、親にも家族にも負担の少ない順番です。
今日できることは、エリアの性格・10年後の見通し・関わる人の3つを確認することだけ。
売るかどうかは、今決めなくて大丈夫です。
選択肢が残っているうちに、流山の親の家の現在地を整理してみませんか。
今すぐ売る必要はありません。
まずは30秒で、親の家の状況整理から始めてみてください。
片付け前、相続前、家族未相談でも大丈夫です。
家族に共有するなら、この3点だけ
この記事の要点は、次の3つです。
- いきなり売るかどうかを決める必要はない
- 片付け・相続・管理の順番を先に整理する
- 家族で話す前に、現状と選択肢をそろえると進めやすい
相談前に確認しておくとよいこと
よくある質問
Q.流山の実家は人気エリアにあるので、急いで相談しなくても大丈夫ですか?
Q.親がまだ元気に住んでいる家でも相談できますか?
Q.流山市の空き家相談窓口と民間の相談はどう違いますか?
Q.片付けも相続もまだ何も進んでいませんが、相談していいですか?
Q.相談したら査定や売却をすすめられませんか?
このような状態でも相談できます
運営について
親の家これから相談室は、株式会社ホームセレクションが運営しています。 親の家、実家、空き家について、売る前の状況整理からご相談いただけます。 ご相談内容に応じて、必要な専門家や連携先と一緒に整理します。
宅地建物取引業免許:東京都知事免許(5)第79988号
運営会社情報を見る親の家のこと、まだ決めきれなくても大丈夫です。
売るかどうかを今決める必要はありません。片付け、相続、家族相談、管理負担のことから、まず今の状況を整理できます。
30秒で親の家の状況整理売却前提なし。相談だけでも大丈夫です。
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